小児科?耳鼻科?こどもの風邪(咳、鼻水、発熱)|東陽町はぐくみファミリークリニック 小児科・アレルギー科 乳幼児健診 予防接種 日曜診療 東陽町 南砂町 江東区


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小児科?耳鼻科?
こどもの風邪(咳、鼻水、発熱)

かぜ症状

こどもが「風邪(かぜ)」のときには「こどもの病気だから」小児科に受診がよいのか、それとも「鼻の症状、のどの症状があるから」耳鼻咽喉科の受診がよいのか?よくご質問を受けます。

ここではそんな疑問にお答えします。

そもそも「風邪」とは?

病気には診断をつけるために、病気の定義があります。「風邪」は正確には「風邪症候群」といい、鼻汁、咳、のどの痛みなど多くの症状を呈する上気道(鼻からのどまでの空気の通り道)の感染症です。

一般的にのどの違和感・痛み、鼻水が垂れるといった症状がでて、その後に鼻汁の増加とともに鼻詰まりがでて、乾いた咳から、一部に痰がからむ咳となって、その後徐々に出てきた症状が緩和していきます。

風邪を一回も引いたことがない方はまれですのでなんとなく想像がつくことでしょう。

子どもの風邪の主な症状

  • のどの違和感・痛み
  • 発熱
  • 鼻水が出る
  • 痰がでる

よく抗菌薬(抗生物質)はいらないのかという質問がありますが、基本的にウイルス感染症であるため抗菌薬は無効です。

後述の合併症が存在するケースは、ときにその治療に抗菌薬が必要になってきます。


風邪で気をつけることは2つ。おこさまの全身状態と合併症の存在

昔から「たかが風邪、されど風邪」という言葉があります。

大多数の方が自然によくなる一方で風邪の合併症で具合が悪くなる方も一部にいます。

こどもに多い合併症のひとつにと空気の通り道が更に悪くなってしまった「気管支炎・肺炎」があります。

また耳鼻への合併症である「副鼻腔炎」「中耳炎」があります。


おとなの方は自分で状態が悪くなれば自分でどこが悪くなったかはわかりますが、お子様の特に訴えが明確でない年齢のお子様は状態の把握が難しいと思います。

ただ日常生活(機嫌・活気、食欲、いつもと変わらない睡眠状況)が担保されていれば、少なくとも時間軸で急激に病状が悪化しているということはありません。


小児科・耳鼻咽喉科の使い分け

前述のお子様の日常生活が担保されていてかつ、担当の先生がお母様、お子様の悩みの解決をしてくれるならば耳鼻科・小児科の受診はどちらでも構わないと思います。

ただし日常生活が阻害されている場合で、前述の「肺炎」を併発している場合は、場合により入院加療が必要です。

耳鼻科の合併症で即日入院となることはないので、具合が悪いのか判断が迷われる場合は小児科の受診を勧めます。

逆に風邪の経過中に、耳をこする、ひっぱる、押さえつける等があれば、それは「耳」の合併症が強く示唆されます。

この場合は「耳」専門の耳鼻科に受診するのもよいと思われます。


当院における対応

まず真の風邪なのかを判断します。

その後全身状態を把握して、風邪そのものによるお子様の状態なのか、合併症の併発がないか、またその緊急性がないかを判断します。

不必要な抗菌薬の投与は行いません。

鼻水症状でお困りの際には鼻汁吸引をさせて頂きますので、いつでもお声掛けください。

後述の中耳炎を繰り返している児は鼻汁吸引を積極的に行いましょう。


急性中耳炎は軽症例では自然中傾向があり、全身状態が許せば2歳以下の両側急性中耳炎でなければ状況により経過観察が可能です。

当院で中耳炎の併発は確認させて頂きます。

観察に耳垢摘除(いわゆる耳掃除)が必要である場合は、場合により耳鼻科に紹介をさせて頂きます。


また反復性中耳炎といい、過去半年で3回以上もしくは過去12ヶ月以内に4回以上急性中耳炎を指摘された方の中に、免疫の異常が隠れている場合があります。

判断には血液検査が必要です。該当される方はご相談ください。

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