アデノウイルス感染症 ~「プール熱」と「はやり目」~|東陽町はぐくみファミリークリニック 小児科・アレルギー科 乳幼児健診 予防接種 日曜診療 東陽町 南砂町 江東区


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アデノウイルス感染症 ~「プール熱」と「はやり目」~

Point
【登園・登校基準】
咽頭結膜炎(プール熱):主要症状が消退し2日経過するまで
流行性角結膜炎(はやり目):病状により医師が感染の恐れがないと認めるまで
アデノウイルス

両者はともに「アデノウイルス」によりもたらされる病気です。保育園、幼稚園、学校等の集団生活に戻る際には「許可証」が必要になる病気となります。同じ「アデノウイルス」による感染症なのに、病名が違うのはなぜでしょうか?

アデノウイルスのタイプ

実は「アデノウイルス」は現在、その数なんと80を超える、タイプの異なるアデノウイルスが特定されています。この感染したウイルスのタイプの差によって、出現する症状が異なります。症状が異なるため病名も異なっているというわけです。

咽頭結膜炎は「のど」「目」に、流行性角結膜炎では「目」に症状が出現しますが、アデノウイルスのタイプによっては実は他にも「気管支・肺」、「腸」、「膀胱」といった場所にも症状が出現することがあります。

感染経路

感染経路は他のほとんどのウイルスと同様に接触感染(患者のウイルスに汚染されたものをさわり、それが口・目に入り感染)ならびに飛沫感染(患者の咳、くしゃみなどに際にでてくるわずかな水滴が直接、口・目に入り感染)です。

潜伏期間はウイルスのタイプにより異なりますが、概ね2日~14日となります。

感染対策

治療薬はないため、対症療法が主になります。

家庭内の感染拡大を防ぐには、実はアルコール耐性が高く、アルコール消毒をしていれば安心!とかにはなりません。他のウイルスと同様、自宅における感染対策には限界がつきものですが、以下にあげます。

  • 1:飛沫が入ってこないようにマスク、メガネの着用
  • 2:飛沫をださないようにマスクの着用
  • 3:タオル・寝具(=身につくもの)の共用はしない
  • 4:感染者がお風呂には入るのは最後
  • 5:感染者を触った後、食事前、おトイレの使用に際には石鹸で手洗い

お子様の年齢や家族構成等で難しいこともあるかもしれませんが、上記に気をつけていただければと思います。

ウイルスの排泄量は、発症して数日が一番強いと言われていますが、1か月前後排泄が続くこともありますので、完全に他者に移さない状況になってから外に出るというのは現実的ではありませんね。

アメリカの小児科学会では「医療従事者は、感染拡大防止の観点よりアデノウイルスによる結膜炎の患児、ないし疑いのある患児には、症状が消失するまでは直接接触は避けるべき」と勧告しています。

いつか「はやり目」も明確な基準が設けられると嬉しいですね。

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